INTERVIEW
Don't be smart!誰よりも強い着物への情熱を、楽しみながらビジネスにする。
長岡彩子さん(2017ファイナリスト/Matou代表)
今、仕掛けている事業についてミッション・活動内容を教えてください。
私にとって着物は子供のころから身近で、当たり前のように親しんできたものでした。
それが、あたり前でないということに気づいたことから、大好きな着物をみんなでもっと楽しく着ることができないかと考え、現代にあった着物を楽しむ仕組みを考えています。業界のコネクションもなく、着物ファン一市民としてのアイディアですが、着物に関しての情熱は誰よりも強く、自分がすぐ出来ることから粘り強く貢献していきたいと考えています。
TSGに参加して、どのような出会いがありましたか?
もちろん新しい仲間もたくさんできたのですが、それ以上に旧来の友達と大会を通してもう一度出会ったという印象です。ビジネスという物は面白い物だと思っている友達らにTSGに提出しているビジネスプランについての相談をするうち、その友人たちからのアドバイス・献身で夢が大きくなりました。
TSGに参加して、どのような変化がありましたか?
なんだ〜やればいいだけじゃないか!という気づきがあって。
以前はアウトプットがすごく下手で、カタチにならずに終わる事が多かったんですが、とにかく、ちっちゃくても、ダメでもやってみようと思うようになりました。アウトプットしなかったら0点、ダメでもやれば、3点とか7点とか、うまく行けば10点くらいになる。今でもアウトプットが得意なわけではありませんが、とにかく、どんどん出しちゃおうと思っています。
TSGは長岡さんにとってどんな価値がありましたか?
スキルはいろいろなところで学べますが、それ以前の「自分は何者か」ということを考えさせられました。とにかく、ビジネスについて他では勉強できなことが勉強できます。机上の空論でなく、かなり混沌としたなかに新ビジネスの創出というものがあるのだということを教えられました。もちろんスキルについても、丁寧に教えていただいたと感じており、参加した意義がありました。
これから起業を考えている方に向けて、メッセージをお願いいたします。
とにかく「Don’t be smart!」ということを大会中は自分に念じていました。賢くあろうとかうまくやろうとか思うのは、ともすれば視野を狭めアイディアを濁らせる原因になりかねません。あまり考えすぎないで、一つずつ、自分には何ができるのか?ということに集中することが大事だ、ということがこの大会で一番学んだことでした。いいかえれば、起業って誰でも挑戦できるんですよね!だから、とにかく思い描いていることを形にすること。ぼんやり思っていることは、400字に書き出してみること。400字に書き出したら、スライドにしてみること。スライドにしたら、どこからできるか考えて、できることからやってみること。
毎日失敗ばかりしています。でも、周りの人が面白がって助けてくれるしね、失敗はすぐに忘れればいい。
楽しいことばかりですよ。
応募しましょう!
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[ PROFILE ]
長岡彩子さん(2017ファイナリスト/Matou代表)
着物愛好家。家族での渡米経験を経て、地元仙台にてリベラルな環境の元、和の習い事と振袖で正月三が日を過ごす少女時代を送る。大学進学をきっかけに歌舞伎ファンに。大叔母が美容師だったこともあり、今ではほぼ消滅したと思われる新日本髪を結ってもらっていた。早稲田大学院文学研究科芸術学(演劇映像)にて文学修士取得。その他、2005年シアターアーツ賞佳作入選「何が歌舞伎か」などの歌舞伎評論の執筆、フリーライターとして劇場パンフレットなどの企画・執筆などを担当。5年前にキャリアチェンジ。Web制作会社を経て、メーカーのSNS公式アカウントの運営やオウンドメティアの企画、ネット広告運営などネット関連分野に携わる。2018年、愛する着物をもっと楽しく着るために「Matou」としての活動を開始。アルゼンチン・タンゴ歴9年。
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