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INTERVIEW
400文字の夢のつづき 第11回 ~DJロボットと人を繋ぎ、世界中にわくわくと感動を~

山崎 伶さん(2020セミファイナリスト/DJ Robotics チームリーダー)

連載インタビュー『400文字の夢のつづき』は、TOKYO STARTUP GATEWAY(TSG)出身起業家の皆さんに、取り組まれているプロジェクトや起業までのストーリーをお伺いしていきます。

エントリーを検討されている方、そして、幅広く起業をお考えの皆さんのヒントになるはずです。

第11回目は、山崎 伶さんです。

 

ロボットは人の心を動かす。

ー自己紹介をお願いします

DJ Roboticsチームリーダーの山崎 伶です。高専専攻科を卒業し現在は中央大学の博士前期課程に在籍しています。趣味は、料理、キャンプ、登山、温泉、洋画、洋楽を聞くことです。

ー事業について教えてください。

音楽を用いることでロボットにひとの心を揺さぶる感動的な価値を持たせたいと考え、DJを物理的に行うヒューマノイドAIロボットの開発をしています。これまで、直接人の役に立つようなロボットを目標に研究を重ねてきました。

 

しかし、テレビドラマの撮影で使用するピアノ演奏ロボットの制作に参加した際に、技術よりも感動に対しての反響が大きく、「ロボットは人の心を動かす」ということに気づきました。そこで、ロボットと人が共存するような社会の実現の第一歩として、『Lynx』と名付けた初号機ロボットで、人とロボットが出会える体験を提供します。

本気でやるきっかけとなったTSGとロボット界隈の方々との出会い

ーTSGに参加したきっかけを教えてください。

大学院の合否結果待ちでソワソワしていた時に、電車で広告を見たのがきっかけです。

ーTSGに参加されて、どのような出会いがありましたか?

コロナ渦でしたのでオンラインでの出会いが多かったです。ファイナリストやセミファイナリストの方々とも、今でもたまにお話したりしています。またロボット界隈の方とのつながりも広げられ、そのつながりで他のプロジェクトの立ち上げや参画もしています。

ー山崎さんにとって、TSGはどんな価値がありましたか?起こった変化や気づきなどがあれば教えてください。

本気でやるきっかけになったことですね。自分は怠惰なのでやらざる得ない状況になったのはよかったです。

 

ロボットが人と共存し活躍できる社会に。

ー今後、実現したい世界やビジョンについて教えてください。

人とヒューマノイドロボットが共存し、生活や暮らしがもっと便利になる世界を実現したいです。

具体的には、人とヒト型ロボットが共存することで、よりロボットが私たち身近な場所で人の為に活躍できるような社会です。日本は超高齢社会よって近年、介護ロボットの需要が高まりつつあります。一方で、介護ロボットなどの人の身体などに直接触れるロボットは使用者が「怖い」という感情を抱く現状もあります。これらはロボットの動く速度や表情などに要因があるという研究もあります。

私たちは、その中でも一番の原因が、人の生活空間内にロボットがほとんど存在しない現状が根本的なものであると考えています。このことから「人と空間的なコミュニケーションが可能なロボット」の開発を行うことで、人とロボットの距離が縮まるようなアイデアを提案しています。

ーこれから起業を考えている方や、エントリーを検討している方に向けてメッセージをお願いします!

逆に400字で思いをまとめるのは難しいと思いますが、実際に行動するイメージを意識しながら応募するとよいかもしれないです。

最初の400文字

山崎さんがTSG2020で提出した、最初の400文字は、こちらとなります!
是非皆さん、TSGにエントリーする際に参考にしてみてください!

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私は中学2年時にケニアへボランティアに行きました。現地の人と関わるうちに他の人からもらう感謝や笑顔、喜びは、自分の喜びであることに気づかされました。そのため将来は起業することで人に感謝され、社会に還元できるような仕事をしたいと考えております。また幼いころからものづくりか好きだった私は高専に入学し、卒業研究などを通し改めてものづくりの楽しさを再認識しました。その高専時代に朝ドラの撮影の手伝いで、ピアノを弾くロボットを恩師と作ることがありました。実際にそのロボットが放映された後、「人のように動いていてとても感動した!」など大きな反響がありました。しかし、私の想像していた「すごい技術!」などという感想とは全く異なり、とてもショックを受けました。今まで私は人の役に立つようなロボットを作りたい一心でしたが、その出来事をきっかけに「ロボットは人の心を動かすことができる」ということに気づきました。そこで私はDJするエンターテイナーとしてのロボットを生み出したいと考えています。ロボットが物理的な価値だけではなく、人の心を「わくわく」させるような、感動的な価値を生み出す未来を私は実現したいです。

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[ PROFILE ]

山崎 伶さん(2020セミファイナリスト/DJ Robotics チームリーダー)

音楽で人とロボットを繋ぐDJヒューマノイド『Lynx』が非日常な音楽体験を届けます!私たちは全く新しいエンターテインメントをTOKYOから発信します。現在、初号機の開発を行っており、2021年8月中旬以降に世界初のロボットDJイベント開催します。メンバーは主に高専のOBを中心に計18人で活動。

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