INTERVIEW
会社を辞めて起業するトリガーになったコンテストでした。
前田 一人さん(2014セミファイナリスト/WhatzMoney株式会社 代表取締役)
WhatzMoney株式会社代表取締役の前田一人さん。
前職は銀行勤めで、2児の父でもある。
前田さんが起業に踏み切ったのは35歳の時だ。
家庭があり、安定した仕事があり、どのようにして起業するに至ったのか。
今回は前田さんに会社勤めから起業への移行について伺った。
WhatzMoney株式会社の事業について教えてください。
WhatzMoneyは、「最適なお金の選択をすべての人に」をミッションとし、
様々なライフイベントにおけるお金の選択を最適化するサービスを提供する企業です。
現在は、検索レスポンスと検索対象のプラン数が世界No.1の住宅ローン比較サービス
「WhatzMoney 住宅ローン」を提供しています。
全国750金融機関、16,000の住宅ローンプランを比較できる
「WhatzMoney 住宅ローン」をご利用頂くことで
ぴったりの住宅ローンをお選び頂けるため、
安心してマイホームの購入や住宅ローンの借り換えができます。
WhatzMoneyは、住宅ローンの比較検索を皮切りに、
住宅ローンの申し込みプロセスの最適化など、
ライフイベントにおけるお金の選択の最適化に取り組んで参ります。
前田一人さんにとって、TOKYO STARTUP GATEWAYはどんな価値がありましたか。
TOKYO STARTUP GATEWAY(以下:TSG)に出場した際は、
まだ銀行に勤めていました。
会社員の立場かつプラン段階でも出場できるピッチコンテストは
TSGの大きな特徴だと思います。
会社員から起業家に転ずることで経済的な安定がなくなることは事実です。
私の場合は、既婚の上、妻は専業主婦であり、
子供も二人いるという状況でしたので、
給与という収入がなくなることは、大きな課題でした。
しかしながら、TSGのセミファイナルまで進めたことで、
当時計画していたプランの実効性をある程度認められたのだと感じ、
年齢的にも(TSG出場時は35歳でした)「今、勝負をかける時」と思い、
思い切って会社勤めを辞め、起業準備に入ることを選びました。
会社員から起業家に転ずるきっかけは人それぞれだと思いますが、
TSGは私の起業家人生のトリガーになったことは間違いありません。
これから起業を考えている方に向けて、メッセージをお願いいたします。
起業をしたいと考えている人は多いようです。
私の周囲にも何人か「いつかは起業したい」とおっしゃる方がいます。
その「いつか」は「いつ」になるのかが問題です。
TSGは、プランだけで応募できる唯一のピッチコンテストです。
チームも、サービスも、資金も必要ありません。
プランだけで応募できるなら、ノーリスクです。
まずは、TSGで温めているプランを公表し、
第三者からの反応を確認することをお勧めします。
参加されている方も起業家の卵です。
おべっかなしであなたのプランの良さと分かりにくさを言ってくれると思います。
自分の頭だけにしまってあるプランに価値はありません。
TSGで外の世界に出してみましょう。
受け取ることができるサービスを開発した前田さんだが、
起業に踏み切るきっかけになったのは「第三者からの視点」であった。
今まさに起業を検討する方々にもTOKYO STARTUP GATEWAYの機会を通じて、
「第三者からの視点」を交え、400字のアイデアを世界を変える計画へと磨いていって欲しい。
主な受賞・掲載実績
2015年11月16日 日本経済新聞朝刊に掲載
2015年12月07日 ASCII.jpに掲載
過去のTSGの様子はこちら
[ PROFILE ]
前田 一人さん(2014セミファイナリスト/WhatzMoney株式会社 代表取締役)
大学卒業後、新卒で株式会社キーエンスに入社。25歳で結婚し、お金について学ぶために三井住友信託銀行に転職。銀行に勤めながら、Webスクールに通い、サービス開発を行う。2015年4月にWhatzMoney株式会社を設立し、同年11月、住宅ローン比較サービス「WhatzMoney 住宅ローン」をリリース。2016年3月にVC3社からシードラウンドで4,500万円を資金調達し、サービスの拡大を進める。
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