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INTERVIEW
パパママ起業家の歩み 第1回 ~子どもたちの長所を生かした「次世代リーダー育成」~

一門 真由美さん(2019ファイナリスト/株式会社未来の種まき 代表取締役)

連載インタビュー『パパママ起業家の歩み』は、TOKYO STARTUP GATEWAY(TSG)出身パパママ起業家の皆さんに、取り組まれているプロジェクトや起業までのストーリーをお伺いしていきます。

エントリーを検討されている方、そして、子育てをしながらの起業をお考えの皆さんのヒントになるはずです。

第1回目は、一門 真由美 さんです。

 

 

子どもたちの「生きる力」を育くむプログラム。

ー自己紹介をお願いします。

新卒で経済産業省に入省し、対外経済政策や海外広報、経済統計に携わりました。結婚に伴う居住地変更により退職後は、国立大学法人での国際部門での広報や調査、NPO法人クロスフィールズでの広報マーケティング業務に従事し、その他、フリーランスとして料理家、社会課題解決にも取り組みました。
TOKYO STARTUP GATEWAY2019では、自身のこれまでのキャリアで感じた「次世代リーダー育成」への課題意識、子どもを2人育てる中での教育への関心から、「生きる力」を育てる料理教室まなびキッチンのアイデアを提案し、ファイナリストに選出されています。2020年6月株式会社未来の種まきを設立し、現在にいたります。

ー事業について教えてください。

小学生から「次世代リーダー育成」に取り組む「まなびキッチン」の展開を準備中です。

全国のアフタースクールや家庭をオンラインでつなぎ、料理というアクティビティを通して、グループで1つのゴールを目指すこと、自分の長所をいかしてチームに貢献すること、日頃の授業で学ぶ知識や情報を実生活につなげていくことを体感していただきます。プログラムに参加した子どもたちの「生きる力」、「課題解決力」、「自分の長所を生かしたリーダーシップ」、「自己肯定感」を育んでいきます。

「まなびキッチン」の擬似体験だった。

ーTSGに参加したきっかけを教えてください。

もともとETIC.とは、クロスフィールズで協働させていただくことが多く、TSGの存在も存じ上げていました。クロスフィールズを卒業し、自分で事業を立ち上げるにあたり、起業同期の仲間を作りたいと考えたのが大きなきっかけです。

また、自身の第一子が小学校に入学し、さまざまなことに挑戦し成長しているのを目の当たりにし、親の自分も挑戦しつづけなければ、と背中を押されました。

ーTSGでは、どんな出会いがありましたか?

TSGに参加された方と仕事でご一緒させていただくことが複数ありました。実は、弊社は教育事業だけではなくて、私のキャリアでもあるPR支援サービスも提供しているのです。そのため「PRできるの?手伝って」と、お声がけをいただくことがありました。とてもありがたいです。また、私は人と話すのも好きですし、おいしいものを食べること、お酒も大好きなのですが、定期的に会って刺激を与えあえる酒豪の仲間も増えました。

ー 一門さんにとって、TSGはどんな価値がありましたか?起こった変化や気づきなどがあれば教えてください。

「まなびキッチン」って、子どもへの教育プログラムなのですが、そのプログラムを通じて子どもたちがどう成長していくか、変わっていくかをつぶさに観察します。TSGは私にとっては、大人向けの(料理ではないですが)「まなびキッチン」だと思ったんですね。いろんな仲間に出会って、グループワークをしたり、フィードバックをしてもらったり、相手の話の中に自分の好奇心アンテナをくすぐられるワードがあれば、本などで調べたり。そんな、まなびキッチン擬似体験をさせてもらいました。

うさぎとカメの「カメ」でいることが大事。

ー育児に取り組みながらTSGに参加する上で、工夫したポイントを教えてください。

子どもが小学生と、保育園児も年齢は高かったので、時間の捻出が難しい、ということはあまりありませんでした。むしろ、事業化を進める今のほうが、二人とも小学生になったり、習い事パズルのやりくりで脳が占拠されがち・・・。

一方で、子どもたちが日々保育園や学校で触れる情報や教育、先生たちの会話の中に、自分の事業のヒントがたくさん溢れていたので、それをなるべく多く拾いにいこう、それらを有機的につなげていこうと、先生たちと会話することが増えました。結果、最終的にPTA会長になったり、今も小学校で本部役員に近い立場でお仕事をさせていただいています。

ー記憶に残っている参加中のエピソードはありますか?

TSGのOB、OGの方と直接お会いしてお話しさせていただいたことです。

その中にも、子育てと両立されている方や、教育事業を展開されている方がおられました。どうしても、スタートダッシュを切った頃って、アドレナリンも溢れていますし、どんどん前へという姿勢になりがちじゃないですか。

それに対して、その方は、周囲がどんなに急げとか、がんばれって言ってきても、自分や家族が無理をしないペースで、積み重ねていくことを大切にするようにとアドバイスをくださいました。当時はあまり理解できなかったのですが、今になればわかります。マイペース、ひとと比べないこと、コツコツ積み重ねていくこと、いわば、うさぎとカメの「カメ」でいることって、とっても大事です。

 

子供も起業を考えている人も、それぞれの長所を生かして自信をもってほしい。

ー今後、実現したい世界やビジョンについて教えてください。

リーダーシップを発揮できる人の多様性を増やしていきたいです。

部活の部長のように、全員をまとめて率いるタイプもいれば、みんなの意見を聞きながら、後ろから背中を押すタイプもいる。きっとそれ以外のリーダーのタイプもあるでしょう。どうしても小学生の頃のリーダーって、学級委員長とか、スポーツができてテストの点数がいい子、になりがちですが、「そうじゃないんだよ、みんなそれぞれ長所があって、それを生かしていくことこそがリーダーシップなんだよ。」ということをアクティビティを通じて体感し、自分に自信を持っている子どもたちを増やしていきたいです。

ーこれから起業を考えている方や、エントリーを検討している方に向けてメッセージをお願いします!

パパママで参加しようと思っている方は、みなさんの子どもたちの未来を作る事業をぜひ、TSGへの参加を通じてブラッシュアップしていってください!

これから起業を考えている方全般にお伝えしたいのは、他人のアイデアと自分のアイデアを比べたりせず、まずは自分のいいところ、自分の持ち味に自信をもって突き進んでください!

最初の400文字

一門さんがTSG2019で提出した、最初の400文字は、こちらとなります!
是非皆さん、TSGにエントリーする際に参考にしてみてください!

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「food×風土プロジェクト」では、「食べる」、「作る」、「知る」の組み合わせで、世界の国々や日本各地のことをより深く理解するためのきっかけを提供します。子どもたちがより主体的に思考し、イノベーティブなアイデアを生み、形にしていく能力を育てる料理教室です。 書籍やインターネット情報など、調べたいときにアクセス可能な情報が溢れている現代。欲しいときすぐに情報を得られる一方、五感を使って認識・体感する機会が相対的に少なくなってきています。そのような機会を主体的に調べ、挑戦する子どもだけでなく、多くの子どもたちが、身近な「料理」という体験を通じて、五感をフル活用して体感するとともに、思考の幅を広げていくきっかけを提供したいと考えました。 毎回1つの国や地域をテーマに実施する料理教室の中で、まずはその地域の歴史・文化と、食材を切り口に「旬」「季節行事」について知るきっかけを提供します。調理工程では、食材の仕込み、加熱等を通し、図形・空間把握能力の向上や、科学的な視点でのプロセス分解・組み立てのプログラミング能力を育むとともに、グループワークを通じて、他者理解・自己理解を促進し、リーダーとしての在り方を身に着けます。

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[ PROFILE ]

一門 真由美さん(2019ファイナリスト/株式会社未来の種まき 代表取締役)

新卒で経済産業省に入省。対外経済政策や海外広報、経済統計に携わる。結婚に伴う居住地変更により退職後、国立大学法人での国際部門での広報や調査、NPO法人クロスフィールズでの広報マーケティング業務に従事。その他、フリーランスとして料理家、社会課題解決にも取り組む。TOKYO STARTUP GATEWAY2019には、自身のこれまでのキャリアで感じた「次世代リーダー育成」への課題意識、子どもを2人育てる中での教育への関心から、「生きる力」を育てる料理教室まなびキッチンのアイデアを提案し、ファイナリストに選出。2020年6月株式会社未来の種まきを設立。

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