TOKYO STARTUP GATEWAY

English都庁総合トップページサイトマップ

HOME > TSGマガジン > 失敗を笑いに換える“落語マインド”を世界中に広める。

INTERVIEW
失敗を笑いに換える“落語マインド”を世界中に広める。

楽亭じゅげむさん(2021セミファイナリスト/一般社団法人Lauqhter 代表理事)

昨年度から始まりました 連載インタビュー『400文字の夢のつづき』。
2022年度は通年でTOKYO STARTUP GATEWAY(TSG)出身起業家の皆さんに、
取り組まれているプロジェクトや起業までのストーリーをお伺いしていきます。
エントリーを検討されている方、そして、幅広く起業をお考えの皆さんのヒントになるはずです。

それでは、楽亭じゅげむさんのインタビューです。

子ども達に落語の魅力を伝える中で見つけた「落語×教育」。

ー簡単に自己紹介をお願いします。

落語を使った教育事業を展開している、落語教育家の楽亭じゅげむです。

大学卒業後、小学校教諭になり、子ども達に落語の魅力を伝える中で、「落語×教育」の親和性を感じ、落語の魅力と自分らしさを笑いで表現する良さを感じられる落語教育を開始しました。
現在は、学習塾で働きながら落語を使った教育事業「一般社団法人Lauqhter(ラクター)」を設立しました。独自で落語教材を開発し、学校の出前授業、企業研修へ出向き、2年間で延べ2000人に落語授業を提供しています。

ーちなみにプライベートではどんな方ですか?生活スタイルや好きなものについてぜひ教えてください!

ずっと同じ場所に居るのが苦手で、隙があると移動をしています。
時間があれば旅を、大きく動けない時は、いつも歩かない場所を歩くなど、場所と出会う人を変えています。その先でお仕事に繋がっていくことも!あえて自分の分野ではないものに挑戦し、新しい世界を知る&どの分野も行きつく本質部分は変わらないことを体感しています。全く関係ない分野に触れるからこそ、仕事に生きるものが見つかることがありますね!

ー今、仕掛けている事業のミッションや活動内容を教えてください。

私達のミッションは「日本全国に、落語マインドを。」です。
日本全国 47都道府県の老若男女に「落語体験」を送り届けることを目標に掲げています。
落語マインドとは、どんな人も自分も受け入れられ、失敗も笑いに換えることで、人生をより楽しく生きることができるマインドのことです。
落語に触れる中で、失敗を笑いに換え、表現するコツを身に着けられるカリキュラムを提供しています。

ー取り組まれている事業・プロジェクトをやりたいと思ったきっかけを教えてください。

落語を子ども達に伝授し、老人ホームなどに出向いて、子ども達が落語を披露する場を提供されている、小学校の先生に出会ったのがきっかけでした。
「子ども達は、落語で人を楽しませることができた経験から、勉強もスポーツが苦手だった子も何度も自信をもち、挑戦できるようになりました。また、学校でも『この子こんなおもしろいところがあるんだ!』と、クラスメイトの新たな発見から、いじめがなくなった事例もあります。」という話を聞き、私も学校の先生をしている時に落語子ども達に実践してもらいました。
それが思いの他、教育的意義を感じられ、「これは全国に普及していくべきだ!!」と感じ、カリキュラム化して広めていこうと決意して今にいたります。
子ども達が自分を表現することができ、人を笑わせているあの瞬間、私は心が震え上がります。
「この瞬間を全国あらゆるところで勃発させていこう」これが私のきっかけであり、今でもやり続けられている原点です。

 

考えていなかった起業をした理由と変化。

ーいつ頃、起業しようと思いました?

実は「起業したい!」と思っていませんでした。
自分がやりたいことをやり続けていると、まとまったお金が入って来て、法人同士でないと契約ができない場面が出て来た際に、
社会的信用度も高めたいということから、「法人化しよう!」と思い立って進みました。
TSGに参加をした当時は、自分の事業に対するビジョンを明確にすること、ご縁が欲しかったことがあり、出場をしました。

※左から:楽亭じゅげむさん、橘木良祐さん(かえるくん)

ーじゅげむさんの人生において、TSGはどんな価値がありましたか?起こった変化や気づきなどがあれば教えてください。

年齢関係なく、同期や仲間ができること!
自分と全く違う分野の仲間も、同じような悩みがあり、共に切磋琢磨していける仲間を身近に感じることができます。

ーTSGに参加されて、どのような出会いがありましたか?

コンテスト終了後、ビジョンを語り合っていたメンバーからお誘いがあり、「カッセトDJ×落語」でコラボし、落語にDJをつけ、お客さんに聞いてもらう、イベントを開催しました。
それに、TSGが終わった今でも相談をしているメンターとの出会いや、
1分ピッチを聞いてくれたメンバーがイベントに誘ってくれ、そのメンバーの事業の教育コンテンツでコラボをしました。

ー記憶に残っているTSG参加中のエピソードはありますか?

過去にファイナリストになられた、長岡彩子さんの着物をお借りして当日ピッチをしました。
TSGはその年度の人達だけが作っているのではなく、過去関わった皆さんが作ったもの。
このような形で繋がりを意識して参加できる喜びを感じました。

世界中に「落語マインド」を!

ー今後実現したい世界やビジョンがあれば教えてください。

「失敗を悲しむのではなく笑いに換えていくこと」この落語マインドを日本から世界中に広め、生きることが楽しい!と感じられる人を増やしていきます。

ーこれから起業を考えている方や、TSGのエントリーをされる方に向けて、メッセージをお願いいたします。

迷っているのであれば出るべきです!失うものは無く、得る物ばかりです!!ファイナリストになれなくても、それ以上の知識や出会い、きっかけをいただけます。

過去のTSGの様子はこちら

TOKYO STARTUP GATEWAY 2021

TOKYO STARTUP GATEWAY 2020

TOKYO STARTUP GATEWAY 2019

TOKYO STARTUP GATEWAY 2018

TOKYO STARTUP GATEWAY 2017

TOKYO STARTUP GATEWAY 2016

TOKYO STARTUP GATEWAY 2015

TOKYO STARTUP GATEWAY 2014

[ PROFILE ]

楽亭じゅげむさん(2021セミファイナリスト/一般社団法人Lauqhter 代表理事)

大学卒業後、小学校教諭を務める。子ども達に落語の魅力を伝える中で、「落語×教育」の親和性を感じ、落語の魅力&自分らしさを笑いで表現する良さを感じられる落語教育を開始。現在は、学習塾で働きながら落語を使った教育事業、「一般社団法人Lauqhter(ラクター)」を立ち上げ、独自で落語教材を開発。学校の出前授業、企業研修へ出向き、2年間で延べ2000人の人々に落語授業を提供。 <経歴> ❀元京都市小学校教諭 ❀花まる学習会 所属 ❀一般社団法人Lauqhter(ラクター)代表理事 <受賞歴> ❀第13回全日本学生落語選手権 策伝大賞 敢闘賞 ❀第14回全日本学生落語選手権 策伝大賞 優勝 ❀TOKYO STARTUP GATEWAY 2021 セミファイナリスト

他の記事を見る

INTERVIEW

勉強が苦手で辛い子どもたちが遊びながら学べるサービスを開発。

寺林 由梨さん(2020セミファイナリスト/株式会社StudyMate 代表取締役)

INTERVIEW

自分が起業する意味は行動する中で見えてくる。「胸を張って生きていく」女性達を応援…

和田真由子さん(2016セミファイナリスト/株式会社エスティーム代表/overEディレクター)

INTERVIEW

400文字の夢のつづき 第8回 ~完全食味噌汁で世界を健康に~

斉藤 悠斗さん(2020セミファイナリスト/株式会社MISOVATION 代表取締役)

INTERVIEW

起業する、経営する、その本質に迫るリアルな環境がある。

計良 陽介さん(2014セミファイナリスト/TH_READ 代表)

記事一覧へ戻る