INTERVIEW
生理の状態を可視化するデバイスで第二次生理革命を起こす。
浅井 しなのさん(2021優秀賞/株式会社asai.代表取締役)
昨年度から始まりました 連載インタビュー『400文字の夢のつづき』。
2022年度は通年でTOKYO STARTUP GATEWAY(TSG)出身起業家の皆さんに、
取り組まれているプロジェクトや起業までのストーリーをお伺いしていきます。
エントリーを検討されている方、そして、幅広く起業をお考えの皆さんのヒントになるはずです。
それでは、浅井 しなのさんのインタビューです。
生理の状態を可視化するデバイスを開発。
ー簡単に自己紹介をお願いします。
浅井しなのです。東京薬科大学を卒業し、2021年11月に生理の状態を可視化するデバイス開発をする株式会社asaiを立ち上げました。
ーちなみにプライベートではどんな方ですか?生活スタイルや好きなものについてぜひ教えてください!
小麦アレルギーを持ちながらも、大好きな餃子を食べに美味しい餃子屋さんを探すのが趣味です。命懸けで餃子を食べています笑
自分と同じように悩む人たちを救いたい。
ー今、仕掛けている事業のミッションや活動内容を教えてください。
経血の量や成分を検知して、生理や健康状態をスマートフォンで可視化するデバイスの開発をしています。他人と比べることのない“生理”だからこそ変化や異常に気づく手段がなく、悩みは悪化していく一方です。アプリで生理や健康状態を可視化することによって、自分のからだと向き合い、悩みに対して正しく対処できるようにすることを目標としています。
ー取り組まれている事業・プロジェクトをやりたいと思ったきっかけを教えてください。
中学生から意識が飛ぶほどの生理痛を持っていて、大学生になって婦人科を受診したところ「子宮腺筋症」が見つかり、お医者さんから「放っておいたら子宮を摘出しなければならない病気」と説明がありとても衝撃を受けました。他にもAMH値(卵巣の年齢)が閉経間近であるなど女性特有の悩みを多く持っていることから、自分も含めた同じように悩む人たちを救うデバイスの開発を決意しました。
ー浅井さんの人生において、TSGはどんな価値がありましたか?起こった変化や気づきなどがあれば教えてください。
TSGにエントリーしてから選考が進むにつれてより具体的な内容を求められるので、起業準備のペースメークとして活用していました。400字から始まった自分の夢が実現に向かって進んでいることを実感しました。
生理で悩むことなく自分らしく。
ー今後実現したい世界やビジョンがあれば教えてください。
かつて日本初のナプキン「アンネナプキン」が女性たちに革命を起こしたように「reanne(リアンネ)」は、新しい生理との付き合い方を提案することで生理で悩むことなく自分らしくいられる人を増やし、第二次生理革命を起こします。
ーこれから起業を考えている方や、TSGのエントリーをされる方に向けて、メッセージをお願いいたします。
“起業はノーリスク”です。万が一起業で失敗したとしても、起業で得た経験や知識は無駄にはなりません。特に学生さんや若い方はその経験を生かして会社に就職することもできるので“リスクはないに等しい”かなと考えています。やりたいこと、叶えたいことがある方には是非挑戦してみることを全力でおすすめします。
TSGは起業を決意したけど何から始めていいかわからないという方におすすめです。400字でエントリーしてから選考が進んでいく中で、自分のやりたいことや想いを言語化する練習にもなります。起業準備の最初の一歩としてTSGに応募してみるくらいの気持ちで挑戦してみてください。どんどん想いが加速して新しい自分が見つかるかもしれません。
過去のTSGの様子はこちら
[ PROFILE ]
浅井 しなのさん(2021優秀賞/株式会社asai.代表取締役)
東京薬科大学を卒業し、2021年11月に生理の状態を可視化するデバイス開発をする株式会社asaiを立ち上げる。
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