TOKYO STARTUP GATEWAY

English都庁総合トップページサイトマップ

HOME > TSGマガジン > 勉強が苦手で辛い子どもたちが遊びながら学べるサービスを開発。

INTERVIEW
勉強が苦手で辛い子どもたちが遊びながら学べるサービスを開発。

寺林 由梨さん(2020セミファイナリスト/株式会社StudyMate 代表取締役)

昨年度から始まりました 連載インタビュー『400文字の夢のつづき』。
2022年度は通年でTOKYO STARTUP GATEWAY(TSG)出身起業家の皆さんに、
取り組まれているプロジェクトや起業までのストーリーをお伺いしていきます。
エントリーを検討されている方、そして、幅広く起業をお考えの皆さんのヒントになるはずです。

それでは、寺林 由梨さんのインタビューです。
 

勉強が苦手な子どもたちのためにスタートしたサービス開発。

ー簡単に自己紹介をお願いします。

子ども3人を育てるシングルマザーであり、WEBエンジニアです。

育児を通じて、勉強が苦手で勉強が辛いという子どもたちのために、遊んで楽しんで勉強になるサービスの開発を開始しました。TSG2020でセミファイナリストになったアイデア「言語が切り替わる漫画アプリ【コミ勉】」がWEBサービスにパワーアップしています。

さらに、さまざまなゲームやサービスをまとめたプラットフォームを開発し、2022年7月1日に第一弾が公開されました。

 

ーちなみにプライベートではどんな方ですか?生活スタイルや好きなものについてぜひ教えてください!

高校生・中学生・小学生の子どもを育てています。趣味も仕事もプログラミングなので、暇があればコード打ってます。子どもたちも大きいので、私にはもう構ってくれません泣。

 

ー今、仕掛けている事業のミッションや活動内容を教えてください。

遊んで学ぶ子どもと大人のためのオリジナルゲーム、サービスのプラットフォーム開発をしています。

ー取り組まれている事業・プロジェクトをやりたいと思ったきっかけを教えてください。

私の子どもが小学生のとき、繰り上がりの足し算でつまづき、毎日の宿題として出る単純計算のドリルを何時間もかけて泣きながら解いていました。それでもなかなか成績は上がらず、テストのたびに泣いていました。

他の子より少しワーキングメモリーが少ないらしく、よくある漢字練習やドリル、英単語のように繰り返し行うことで記憶することが苦手というだけで学校の授業は辛いものとなっている我が子のために、楽しく身に付く方法を一緒に試行錯誤する中で、同じように困っているお子さんのために何か作れないかなと考えたのが始まりです。

 

「いつか作りたいな」から現実の1歩を踏み出した。

ー起業したいと思った時期はいつですか?また、TSGに参加しようと思った時の状況や参加した理由を教えてください。

TSGに参加しようと思ったきっかけはTSG2019のセミファイナリストになった川端さんのお誘いでした。同じ母親として奮闘する彼女を素直にすごいなと思い、また「いつか作りたいな」って思いながら何も進んでいない自分を強制的に前に進めるために参加を決めました。TSGがなかったら、私はきっと「いつか作りたいな」で止まっていたと思います。

 

ー寺林さんの人生において、TSGはどんな価値がありましたか?起こった変化や気づきなどがあれば教えてください。

参加したきっかけと被りますが、「いつか作りたいな」という妄想で終わっていたものを、現実の1歩として押し出してくれたのは、間違いなくTSGでした。は今も活かされています。結果的にセミファイナリストに選んでいただけましたが、結果より、TSGを進める中でたくさん考え、たくさん色々な人にコンタクトを取った経験のほうが、何倍も今の事業に生かされています。TSGで出したアイデアをさらに広げたプラットフォームを作り、たくさんの同じように悩む親御さんの言葉を聞きながら進められています。

 

ーTSGに参加されての出会いを教えてください。

私の時は全部オンラインだったので、最後の決勝でしか直接話せませんでしたが、同じママさんや全く違う立場で頑張っている人たちと繋がれました。
2年経った今も、その時の皆さんが前に進んでいるのをみると、私も頑張らねば!と感じます。

 

ー記憶に残っている参加中のエピソードはありますか?

私の時はコロナ禍で決勝もピッチに立つメンバーのみでYouTubeライブでの放送でした。しかし、オンラインだったからこそ、九州に住む両親も見れたのでそれはよかったなって思います。オンライン開催だったからか、日本全国各地の人が参加してたのも結果楽しかったなと思えるTSGでした。

 

ーTSG終了後は、どのように事業を進められていましたか?

まずは、TSGで出した事業を資金を借りて形にしました。ただ、実際に動いたからこそ、継続する難しさ、コスト面で思うように進まないというような壁もたくさん経験しました。その度にアップデートし、プラットフォームの形へ進化させ、今も試行錯誤の毎日です。

 

やりたいことを見つけるきっかけになれるプラットフォームを提供していきたい。

ー今後実現したい世界やビジョンを教えてください。

自分がシングルマザーということもあり、経済的にしんどい時もあります。また、同じような境遇の方と話す中で教育格差を感じることもあります。お金がないから参考書を買ってあげれない、なんてことも。またグレーゾーンと呼ばれる、支援の手が届かない子どもたちが生活の大半を過ごす学校生活の中で行う勉強を、少しでも「面白いな」「楽しいな」と思えるようになってほしいです。

また将来なりたいもの、勉強したいものを見つけるきっかけになれるようなプラットフォームを提供していきたいと思っています。

 

ーこれから起業を考えている方や、TSGのエントリーをされる方に向けて、メッセージをお願いいたします。

「こうあったらいいのに」「こういうのがあればいいのに」と思っただけでは、変わらないです。また、自分だけで進めようと動いてみても、実際は何からやればいいかわからなかったり、難しかったりと大変です。TSGは一緒に歩んでくれるコンテストです。自分だけでは進めなかったことも、後押ししてくれたり、ヒントをくれたりします。もし、少しでも自分の理想を実現していきたいと思っているのでしたら、とても頼もしい相棒になってくれると思いますので、ぜひ挑戦してほしいなって思います!

 

==========================

TSG2022の締切は、7/3(日)23:59です。

エントリーはこちら

新しい一歩を踏み出す皆さんの

エントリーをお待ちしています!

===========================

過去のTSGの様子はこちら

TOKYO STARTUP GATEWAY 2021

TOKYO STARTUP GATEWAY 2020

TOKYO STARTUP GATEWAY 2019

TOKYO STARTUP GATEWAY 2018

TOKYO STARTUP GATEWAY 2017

TOKYO STARTUP GATEWAY 2016

TOKYO STARTUP GATEWAY 2015

TOKYO STARTUP GATEWAY 2014

[ PROFILE ]

寺林 由梨さん(2020セミファイナリスト/株式会社StudyMate 代表取締役)

子ども3人を育てるシングルマザーであり、WEBエンジニア。育児を通じて勉強が苦手で勉強が辛いという子どもたちのために、遊んで楽しんで勉強になるサービスの開発を開始。TSG2020でセミファイナリストになった「言語が切り替わる漫画アプリ【コミ勉】」がWEBサービスにパワーアップ。さらに、さまざまなゲームやサービスをまとめたプラットフォームの開発。2022年7月1日に第一弾の公開。

他の記事を見る

INTERVIEW

子育てで得た「本当に良い場所・モノ・人」に価値をつけていくサービス「iiba」。

逢澤奈菜さん(2021ファイナリスト/株式会社iiba 代表取締役)

INTERVIEW

美術を世の中に広めるためには、何をしたらいい?

荒木 了平さん(2015セミファイナリスト/くま美術店代表)

INTERVIEW

パパママ起業家の歩み 第1回 ~子どもたちの長所を生かした「次世代リーダー育成」…

一門 真由美さん(2019ファイナリスト/株式会社未来の種まき 代表取締役)

INTERVIEW

シニア層の多様な人生経験を日本体験として海外旅行者に届ける「TRIPLUS」

秋山 智洋さん(2016ファイナリスト/株式会社TRIPLUS代表取締役社長兼CEO)

記事一覧へ戻る