INTERVIEW
2児の母、決意のキャリアチェンジ。今では胸を張って「起業家です!」と言えます。
佐藤 理香さん(2015ファイナリスト優秀賞/株式会社子育て研究所 代表取締役)
都市部では核家族化が進み、共働き世帯が増加した。
その結果、待機児童問題が話題になっている。
「多くの人が関わって子どもを育てる」という文化は、かつてのものになってしまった。
そんな状況に一石投じたのが、
TOKYO STARTUP GATEWAY 2015 ファイナリストの佐藤理香さんだ。
女性起業家として、二児の母として、
佐藤さんが「手掛けている事業」と「起業に対する考え」についてお話を伺った。
株式会社子育て研究所の事業について教えてください。
地域で子どもを育て、預かることが普通にできる社会を目指して活動しています。
具体的には地域のリタイア世代やママなどが先生となり、子どもを預かり教育する事業を手掛けています。
先生は自宅の一部を開放して教室を開くか、家庭教師として子どもの家に出張する形態をとり、それぞれ得意な分野のおけいこを行います。
シニアユーザビリティを高め、指導用のセリフのついた幼児教育教材「のびのびぐんぐんプリント」もリリース間近です。
「もう一人の家族を。」
をコンセプトに温かい地域のつながりをつくることが使命です。
佐藤理香さんにとって、TOKYO STARTUP GATEWAYはどんな価値がありましたか?
“起業”の考え方が変わりました。
参加する前は、起業のハードルがとても高く、
「私にはできそうもない」と思っていました。
2人の子どものうち1人は待機児童だったので、
仕事時間を確保するにも四苦八苦の状態でした。
思い切って応募した当コンテストは、ただプランを審査するというものではありませんでした。
起業前の段階からアドバイスをくれ、
起業した後もサポートがあります。
運営主体であるETICからのサポートは次元が違いました。
いわば“本気の後押し”を実感できました。
さらに、出場者同士でのコミュニティも大きな財産です。
このコンテストに参加していなければ、
絶対につながることがないだろう仲間と数多く知り合え、年齢や立場を超えて、全員の成功に向けて切磋琢磨することができました。
今では胸を張って「起業家です!」と言えることが最大の財産です。
これから起業を考えている方に向けて、メッセージをお願いします。
私は結婚してもキャリアの考え方はあまり変わりませんでしたが、出産後に大きく変わりました。
家庭との両立、子どもたちとの時間確保を強く意識するようになったのです。
私のような女性はたくさんいると思います。
「起業をちょっと迷っている」
「やってみたいことがある」
「起業したいけど、まったくできる気がしない」
など、それぞれのステージはあると思います。
ただ、私のこの記事を見ているということは、
頭の片隅に「起業」してみたい意欲があるんではないでしょうか?
ドキっとしたあなたは、
ぜひこのコンテストに応募することをおススメします。
迷ったまま何もしなければ後々後悔すると思います。
まずは応募してみて、先の展開があるようならそこで改めて考えてみても遅くはないですよ。
弊社でも協力者様は募集していますので、お問合せくださいね!
毎日をエネルギッシュに過ごしているように見える。
社会が発展する要素として欠かせない「子育て」
そこに現れている課題の解決に努める佐藤さんに
改めてTOKYO STARTUP GATEWAYからエールを送りたい。
主な受賞・掲載実績
2016年04月20日 受験や進路の教育ニュースメディアReseMomに記事掲載
2016年04月04日 ベネッセOBOG会主催「ベネッセ辞めても大活躍大賞」大賞受賞
2016年02月20日 高知県主催「第1回高知を盛り上げるビジネスプランコンテスト」優秀賞受賞
過去のTSGの様子はこちら
[ PROFILE ]
佐藤 理香さん(2015ファイナリスト優秀賞/株式会社子育て研究所 代表取締役)
ベネッセコーポレーションなど教育業界で長年勤務。幼児教育から高等教育まで幅広く知見を深める。第1子出産後はフルタイムのワーキングマザー。第2子出産後に、子どもの成長と親のライフスタイルの両方を、育児を終えた世代が支援できる輪を作ろうと活動開始。2016年4月、株式会社子育て研究所を設立、代表取締役に就任。「子どもを地域で育てることが普通の社会に」を目標に、学びをつうじて地域のつながりを生み出し、幸せと安心を感じることができる社会を創造したいと奮闘中。東京都、高知県、ベネッセ等のビジネスコンテストで優秀賞や大賞の受賞歴がある。
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