会社勤めでも、実践的な学び・繋がりを得られる貴重なプログラム。
田口 雄介さん(2014セミファイナリスト/HIDE OUT CLUB 代表)
仕掛けている事業について教えてください。
ウェブ上で複数人がボトルを共同購入し、BARに保管しておくことで、購入者がそれぞれ好きなタイミングで飲むことができるソーシャル・ボトルシェアリング「ハイドアウトクラブ」という事業を始めました。個人で高いボトルを買うことなく、BARで普通に飲むよりもリーズナブルな価格で飲むことが出来るシステムです。通常、ボトルのシェアはその場に居合わせた友人たちと行いますが、ソーシャル・ボトルシェアリングでは全く面識のない人達とのシェアリングを実現します。これまでなかなか飲む機会のなかった高級酒や希少酒を、お財布に優しく飲むことが出来る、そんな全く新しい飲食体験を私たちは提供しています。
田口さんにとって、TOKYO STARTUP GATEWAYはどんな価値がありましたか。
本格的に事業立ち上げを検討し始めていたなか、TOKYO STARTUP GATEWAYを知りました。経営や事業・組織運営について分からないことが多いため、起業家の先輩方のアドバイスをいただけることや、会社勤めをしながら参加できるプログラムが魅力的だったためエントリーをしました。実際にプログラムを経験してみると、とても貴重な先輩起業家とのつながりや、同じ志を持った仲間との出会いがあり、これが一番の価値だったと感じています。このプログラムで出会った先輩起業家に更に他の方を紹介していただき、ネットワークを広げてくれるメンターになって頂けています。運営主体である事務局も困ったときに相談に乗ってくれる拠り所となっていた点でも心強かったです。エントリー時に想定していた以上に、大きい存在となってくれました。また、営業先を含め他者に事業の説明をする際に、TOKYO STARTUP GATEWAYのプログラムに参加している話をすることで、会話がスムーズになることもあり、様々な角度から助けてもらえています。
2020年に向けたビジョンをお聞かせください。
次の時代のスタンダードを創り出す。これが私たちのビジョンです。特に、いまの時代の流れに沿った誰もが予測可能なスタンダードではなく、新しい価値観を提案し、それが世の中に受け入れられることで生み出される、非連続なイノベーションによるスタンダードを創り出したいと考えています。かつて120文字限定のミニブログと紹介されていたTwitterのアイディアを聞いて、それが社会のコミュニケーションインフラの1つになると予測できた人はどのぐらいいたでしょうか。新しい価値観は机上のアイディアだけでなく、実際に顧客に使ってもらいつつ、既存の価値観とすり合わせながら生み出されていくものだと考えています。まさにいま私たちはそのプロセスを踏んでいる最中です。2015年現在、5年前には思いもよらなかった価値観が浸透しているように、5年後の2020年には今では思いもよらなかった価値観が浸透していることと思います。そんな新しい価値観、新しいスタンダードを創り出す一翼を私たちも担えるよう頑張りたいと思っています。
昨年度の様子はこちら
PROFILE
田口 雄介さん(2014セミファイナリスト/HIDE OUT CLUB 代表)
TOKYO STARTUP GATEWAY2014セミファイナリスト。立教大学を卒業後、楽天株式会社に入社。開発部のエンジニア、ビッグデータ部のプロデューサーとして従事。その後、株式会社リクルートライフスタイルのネットビジネス本部にてUXデザインを担当。 2015年1月28日に、日本初のソーシャル・ボトルシェアリングを運営する「ハイドアウトクラブ」をオープン。
他のインタビューを見る