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次世代風力発電機の発明・普及で、世界のエネルギーシフトをリードしたい。

清水 敦史さん(2014ファイナリスト/株式会社チャレナジー 代表取締役CEO)

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仕掛けている事業について教えてください。

次世代風力発電機の研究開発を行っています。福島原発事故を目の当たりにし、脱原発を模索して次の世代に持続可能社会への道筋を示すことが私たちの世代の責務ではないかと考えたのがきっかけで、個人的に風力発電の研究を始め、「垂直軸型マグナス風力発電機」という次世代風力発電機を発明しました。これは、プロペラではなく、円筒を気流中で自転させたときに発生する「マグナス力」により動作する新方式の風力発電機です。プロペラ式と比べ、高効率化、安全性の向上、低コスト化が期待でき、理論上は「台風発電」も実現可能と考えています。垂直軸型マグナス風力発電機を実用化し、世界中に普及させることで、エネルギーシフトを実現すると同時に、新興国の無電化地帯を電化し、全人類に安心安全な電気を届けることを目指しています。

清水敦史さんにとって、TOKYO STARTUP GATEWAYはどんな価値がありましたか。

TOKYO STARTUP GATEWAYを通じて、業界や分野は違っても同じく起業を目指す仲間と切磋琢磨し、考え方や行動を学ぶことで、新しい視点を獲得し、起業家・経営者として成長できたと思います。また、ファイナリストとして選出され、11月16日に行われたTHE FINALでは、400名の前でプレゼンをさせていただき、観覧者の方々はもとより、メディア関係者の方々から取材を受け、記事にしていただいたことで、垂直軸型マグナス風力発電機をたくさんの人に知ってもらえたと思います。さらに、プレゼン後のブース出展で出会った方々とのお話を通じて、これまで想定していなかった垂直軸型マグナス風力発電機のニーズを知ることができたり、ベンチャーキャピタルや新電力会社の方々など、事業に直結する出会いが得られたのも大きな価値でした。

2020年に向けたビジョンをお聞かせください。

2020年までに、垂直軸型マグナス風力発電機を実用化することを目指しています。現在はまだ基礎研究段階ですが、まずは3年以内にプロトタイプを作製し、沖縄で台風発電の実証実験を行い、次の2年間で量産体制を構築し、販売を開始する予定です。世界初の技術を実用化するためには、たくさんの壁がありますが、情熱を持って精一杯取り組み、一つずつ乗り越えれば、必ず成功すると信じています。2020年の東京オリンピック開催に伴って、日本の持つユニークな文化や技術もこれまで以上に世界中から注目されると思います。このチャンスを生かして、世界のエネルギーシフトをリードするメガベンチャーへの一歩を踏みだすことができれば嬉しいです。

昨年度の様子はこちら

TOKYO STARTUP GATEWAY 2014

PROFILE

清水 敦史さん(2014ファイナリスト/株式会社チャレナジー 代表取締役CEO)

TOKYO STARTUP GATEWAY2014ファイナリスト。1979年岡山県生まれ。津津山工業高等専門学校から東京大学工学部に編入学し、東京大学大学院修士課程を修了。2005年、株式会社キーエンスに入社し、産業用機器の研究開発に従事。2011年、福島原発事故をきっかけに、個人的に再生可能エネルギーの研究を開始。「垂直軸型マグナス風力発電機」を発明し、特許を取得。2014年3月、第1回TechPlanグランプリで最優秀賞を受賞。2014年10月、株式会社チャレナジーを設立。NEDOの「スタートアップイノベーター」に採択される。

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