わたしの『なんか変』が、
みんなの『なんかいい』になる。
これまで見過ごされてきた声に、未来のヒントがある。
社会の「当たり前」がしっくりこなかったその瞬間こそ、新しい仕組みを生み出す出発点です。このLAB.では、あなた自身が感じてきた違和感を出発点に、社会を編みなおす「問い」を、カタチにする挑戦を応援します。
ビジネスは、その問いを社会に届けるための手段のひとつです。
「完璧なプラン」は必要ありません。
必要なのは、まだ言葉にならない違和感を持つ感性と、その問いに向き合い続ける意思、そして、「同じ違和感を持つ他者」とつながる気持ちです。
ひとりの声は小さくても、共鳴しあえば社会を揺さぶる力になる。
ここは、そんな仲間と出会い、問いを育て、一緒に未来をつくっていくためのはじまりの場です。
WOMEN-LAB.は、「何かやりたい」「でも、まだカタチにはなっていない」という女性たちの「問い」に寄り添う3ヶ月間のプログラムです。
子育てや仕事、学業で忙しい日々の中、まとまった時間はなくても「自分の違和感を大切にしたい」「何かを始めてみたい」と願う方が、自分のペースで一歩を踏み出せるよう支援します。
特徴(1) 正解ではなく「問い」から始める
このラボでは、誰かに正解を教えるのではなく、参加者一人ひとりが持つ「問い」や「想い」から始めることを大切にしています。
何かを始めるとき、人はつい正しいやり方を探してしまいがちですが、本当に必要なのは、知識やノウハウではなく、「私は何を大切にしたいか」という感覚に気づくことなのかもしれません。
その気づきから小さな一歩を無理なく踏み出せるように、「これならやってみたい」と思える環境づくりを、私たちは丁寧に進めています。
このラボが目指しているのは、誰かの期待に応えるためではありません。
大切なのは、自分の言葉で自分らしい道を選び取れるようになる変化です。
特徴(2)スキルより先に「安心」と「つながり」を
起業の場では「知識があれば動ける」「スキルがあれば前に進める」、そう考えられることが多くあります。けれど、実際に立ち止まってしまう理由は「自分がやっていいの?」という気持ちからくることも少なくありません。
だからこそこのラボでは、スキルや知識を詰め込んで手を動かすのではなく、まずは「わたしのままで挑戦していい」と思える土台づくりを大切にしています。
今回は、専門家による自己表現(アサーショントレーニング)や心の回復力(レジリエンス)を育てる2つの講座を通して、長く挑戦し続けられる「内なる土台」を形成する支援を行います。
特徴(3) 一人じゃない。「バディ制度」で伴走支援
起業の過程で感じる孤立は、大きな壁になりがちです。そこで、このラボでは、週1回のバディミーティングと週1時間の助け合いという、たった2つの約束から始める「バディ制度」を用意しています。
バディは、事業のフェーズやバックグラウンド、関心が共鳴する相手と丁寧にマッチングしています。お互いの人生も事業も深く理解し、尊重し合える関係づくりにこだわっており、キックオフではワークを通じて、まずはお互いのことをよく知ることからスタート。3ヶ月間一緒に悩み、行動しながら前に進んでいきます。
一人では見えなかった新しい景色も、信頼できるバディとともに描き出せるかもしれません。
特徴(4)忙しくても続けられる工夫がたくさん
起業支援の多くは、座学中心・長時間拘束が前提となっているのが現状ですが、継続しにくいというデメリットもあります。このラボでは、必須講座は最小限に、すべてオンライン中心で、生活リズムに合わせて参加できます。
「まとまった時間はないけれど、自分の問いを考えたい」その想いが、無理なく行動につながるような仕組みを整えました。
特徴(5)「ひとりじゃない」から挑戦できる
「私なんてまだ何もできていない」「見せられるものなんてない」そんな気持ちを抱える方もいらっしゃるかもしれません。
このLAB.では、その不安さえも出発点にできるよう、TSG出身起業家や社会起業家による一人一回以上のメンタリング、中間発表などのプロセスを通して、最後にあるプロジェクトフェアへの出展を目指す伴走制度を整えています。
このプログラムは、こんな方におすすめです
日々の暮らしや社会の中で、「なんか変だな」「これって当たり前なの?」と、ふとした違和感を抱いたことはありませんか?誰にも言えずにいた小さなモヤモヤや、自分だけが気づいているような感覚。それは、あなたの中にある大切な「問い」の芽かもしれません。
「ひとりでは心細いけれど、誰かとなら動き出せそう」そんな気持ちも、十分な一歩です。
このLAB.は、そうしたまだ名前のついていない想いや漠然とした問いを、安心して育てていける場所です。
実績も完璧なアイデアも必要ありません。必要なのは、あなたの中にそっと根を張る、ほんの小さな違和感。それを誰かと共有し、対話を通じて少しずつ言葉にしていくプロセスにこそ、挑戦のはじまりがあると、私たちは考えています。
ひとりの声は小さいかもしれない。
けれど、問いを共有することで誰かとつながり、やがて社会を動かす力になる。
このLAB.は、そんな「小さな問い」のはじまりの場です。
あなたの『なんか変』が、みんなの『なんかいい』に変えてみませんか?
対象者
このプログラムは、「女性」であることにまつわる経験を持つ方を対象としています。
(性自認や出生時に割り当てられた性別など、その在り方は問いません。)
非営利株式会社ピロウ
ピロウは、「科学技術によるジェンダーギャップの再生産を予防する」ことを目指す、実践型シンクタンクです。私たちは、技術や制度の設計が無意識のうちに誰かを排除し、格差を拡大してしまう構造そのものに問いを投げかけ、予防的に介入することで、より公正な社会を編みなおそうとしています。
このミッションを実現するために、現在私たちは特に二つの領域に焦点を当てています。ひとつは、科学技術を社会に実装する「起業家」におけるジェンダーギャップの解消。もうひとつは、研究や開発のプロセス自体に存在する偏りを問い直す「ジェンダード・イノベーション」です。
江連 千佳 氏
非営利株式会社ピロウ 代表取締役 / 東京大学大学院学際情報学府修士課程
2000年東京生まれ。2021年、ショーツをはかないリラックスウェア、”おかえり”ショーツの販売会社として株式会社Essayを起業、代表取締役に就任。2024年”おかえり”ショーツ事業をソーシャルM&A®︎し、株式会社Essayを非営利株式会社ピロウに変更。科学・技術の社会実装におけるジェンダーギャップの解消に取り組む。また、起業の経験を踏まえ、フェムテックの社会的影響についてアカデミックにも探究し、研究は学会発表で受賞するなど評価を受けている。
https://pillow-sleeptight.studio.site/
https://x.com/ellen_wellness
[ メッセージ ]
[サポーター]丸山 朋華 氏
東京科学大学医歯学総合研究科/株式会社DHwincycle
東京科学大学大学院(旧・東京医科歯科大学)医歯学総合研究科 博士課程在籍。歯科衛生士としての現場経験から感じた課題に対し、ITを活用した教育と現場支援の両立を目指すアプリ「テレシカ」の開発・実証に取り組む。2024年度 IPA 未踏アドバンスト事業に採択され、歯科衛生士の実践力向上と医療現場の業務効率化に資する研究開発を推進中。現場と技術をつなぐ橋渡し役として、社会実装に向けた挑戦を続けている。
https://teleshika.jp
https://www.instagram.com/mt_s6k1217/
[ メッセージ ]
[サポーター]松尾 華香 氏
プシケメンタルスクール代表(臨床心理士・公認心理師)
2020年度のファイナリストとして、思春期の子どものレジリエンス(精神的回復力)を育むワークショップを提供するビジネスプランで受賞しました。2022年には法人化を果たし、悩みながらも日々試行錯誤を重ねています。
心理専門職としては、企業のメンタルヘルスサービス開発におけるコンサルティングをはじめ、専門学校での講師業や、多様な相談業務に携わっています。
https://psychementalschool.studio.site/
https://www.instagram.com/psyche_mental/
https://x.com/psyche_mental21
[ メッセージ ]
[サポーター]鈴木 彩衣音(あいね) 氏
株式会社SISTERS
1999年東京都出身。中学生の時に社会課題に関心を持ってから、海外ボランティア、学生団体の立ち上げを実施。スタートアップにてFemtech領域の事業開発、複数社でのインターン、学生起業を経験。2022年株式会社ボーダレス・ジャパンに新卒入社し事業開発を経験後、2023年7月株式会社SISTERSを設立する。
https://x.com/amourSon71
[ メッセージ ]
(1)ラボ合同キックオフ
6種類のラボの参加者が一堂に会し、ラボメンバー同士の関係性構築や、プログラムの使い方、3か月後のゴール設定などを行います。
(2)「わたし」を伝える力を育む、アサーション・ワークショップ
(3)「わたし」の心を大切にする力を育む、メンタルヘルス・ワークショップ
(4)中間シェア会
(5)プロジェクトフェア出展準備ワークショップ(予定)
(6)成果発表会・展示会「プロジェクト・フェア」
プロジェクトの成果発表やプロトタイプ体験、リソースマーケットでの出会い、そして修了セッションでの振り返りを通じて、個々のアクション計画の可能性を探り、事業やプロジェクトをさらに磨き上げる機会となります。
(7)プログラム構成(主なサポート)
バディ制度
ペアで週1回の対話・支援をし合うシステム。継続率100%の実績あり。
アサーション講座
「こう生きたい」「こう思ってる」を自分の言葉で伝える力をトレーニング。
心のレジリエンスの向上
失敗を「自分のせい」と抱え込まず、再び挑戦できる心のしなやかさを育てます。
メンタリング
問いを社会とつながる形に表現するプロセスをサポート。
出展サポート
「問いを掲げるだけでも出展できる」設計で安心して挑戦できる。
本プログラムの企画パートナーである非営利株式会社ピロウによる、1時間のミートアップイベントを開催します。
本プログラムに申し込んだ方も、申し込もうか迷っている方も、ぜひご参加ください!
女性起業家の前に、「わたし」という物語がある― モヤモヤを育てて起業する、「わたし」を主語にする60min presented by WOMEN-LAB.
- 2025年8月3日(日)11:15〜12:15
- 場所:Tokyo Innovation Base 1F
プレイベントの詳細・申込みは、以下よりご確認ください。
(1)TSGの応募条件を満たしていること
(2)都内で起業する可能性がある女性の方(性自認が女性の方も含む)
(3)上記の各回に参加できる方
(原則参加必須ですが、都合がつかない場合は、別途資料共有などでフォローを行います)
(4)ラボ期間中、バディと協力し取り組む意思があること
本ラボへの参加は下記のフォームからお申込みください。