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INTERVIEW
腸内細菌を活用して世界中の人々の生活を豊かに。

長﨑 恭久さん(2021レジリエンス賞/NERON 代表)

昨年度から始まりました 連載インタビュー『400文字の夢のつづき』。
2022年度は通年でTOKYO STARTUP GATEWAY(TSG)出身起業家の皆さんに、
取り組まれているプロジェクトや起業までのストーリーをお伺いしていきます。
エントリーを検討されている方、そして、幅広く起業をお考えの皆さんのヒントになるはずです。
それでは、長﨑 恭久さんのインタビューです。

 

腸内細菌と「病は気から」の研究者。

ー簡単に自己紹介をお願いします。

フィンランド由来の腸内細菌で Wellbeing を実現するNERONの代表をしています。
​​大阪大学大学院を修了し、企業や国立研究開発法人理化学研究所で働いていました。
抗ストレス作用、認知機能の改善、鎮痛、食欲制御、粘膜免疫学などを専門として研究しています。

 

ーちなみにプライベートではどんな方ですか?生活スタイルや好きなものについてぜひ教えてください!

趣味は散歩とサウナとペットで、時間があるときには都内を歩いたり、個室サウナに行ったり、ペットと遊んだり、いいリフレッシュになっています。休日は子どもと山手線に乗っています。一緒に上野公園に出掛けて、僕はビール片手にベンチに座っています。
2月末にフィンランド現地とMTGをして、英語の必要性を再認識しました。毎日60分英語で動画や映画を見ています。

 

幸福度に寄与する腸内細菌カプセルの開発。

ー今、仕掛けている事業のミッションや活動内容を教えてください。

NERONはNEURON(神経)から取りました。リーディングカンパニーになるためには親近感が大切です。世界に届くよく知られている言葉であること、また語感がメロンに似ていて親しみを持ってもらえるようにと願い、名づけました。
事業内容は、世界中のメンタルレベルをベースアップすることを目的とした、幸福度に寄与する腸内細菌カプセルを開発しています。

世界一幸福な国であるフィンランドに住む人々の幸福度に寄与する腸内細菌を特定しカプセル化します。中には人工的に培養された細菌が指定の割合で封入されます。設定した菌叢の介入による影響を検討するため、ロトカ・ヴォルテラモデルを用いた予測モデルで制御できるか確認したりしています。

 

ー取り組まれている事業・プロジェクトをやりたいと思ったきっかけを教えてください。

世界は、新型コロナウイルスや経済不安定、各国家間の争いによる世界情勢の変化による影響で大きく変わりました。我々は常に多様なストレスにさらされ、不安や恐怖を感じ、余裕がない強張った表情の世界で暮らしています。

このような状況の中、必要なのは腸内細菌との共生だと考えました。今、映画のマトリックスのように現実を認識して、自由のために戦うヒーローになるためのカプセルが必要です。

 

ー長﨑さんの人生において、TSGはどんな価値がありましたか?起こった変化や気づきなどがあれば教えてください。

ヒトとのつながりや、視点が企業内ではできなかったものに変わりましたし、メンタルが安定しました。世界のあり方や形、未来をより具体的に想像するようになりました。

 

世界中のメンタルレベルの底上げ。

 

ー今後実現したい世界やビジョンを教えてください。

NERONのビジョンは、『腸内細菌を活用して世界中の人々の生活を豊かにする』ことです。ウェルビーイングとレジリエンスの実現とともに、世界一幸福な国フィンランド由来の腸内細菌で世界中の恐怖を制御し、世界中のメンタルレベルをベースアップしていきます。

プロダクトの価値は世界で初めて、幸福度と腸内細菌を結び付けた生菌製剤を提供する点にあります。NERONは起業家やアスリートをファンとして取り込み、彼らのフォロワーを顧客として位置づけます。

 

ーこれから起業を考えている方や、TSGのエントリーをされる方に向けて、メッセージをお願いいたします。

世界の形は自分で創造できます。自身が世界に与える影響の大きさを再認識して、日々豊かに過ごせるようチャレンジしていきましょう。

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[ PROFILE ]

長﨑 恭久さん(2021レジリエンス賞/NERON 代表)

フィンランド由来の腸内細菌で Wellbeing を実現するNERONの代表。腸内細菌と病は気からの研究者。元国立研究開発法人理化学研究所。大阪大学大学院修了。抗ストレス作用、認知機能の改善、鎮痛、食欲制御、粘膜免疫学などが専門。東京都主催TSG2021レジリエンス賞受賞。Tokyo Startup Degawa 2022に出演。

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