TSG STORIES

Next, your story begins to move. TOKYO STARTUP GATEWAY Interviews

MENU

目指すのは「笑いの義務教育化」。落語を使った教育事業を展開する

楽亭じゅげむさん

2021セミファイナリスト/一般社団法人Lauqhter 代表理事

#TSG2021#女性#20代後半#個人事業主・フリーランス#エンタメ#行動が加速しない#法人登記前/事業を既にスタート

Posted Date : 2024.03.26

やりたいことをやっていったら
「ビジネス」にもなってくる

OECD(経済協力開発機構)が2018年に行った生徒の学習到達度調査(PISA)の結果、OECD諸国の中で日本は最も失敗を恐れる程度が高いという結果がありました。失敗を恐れずに挑戦することが大事だと頭ではわかっていても、世界最高に失敗を恐れる日本人。そんな日本人が変わるきっかけを作るべく、日本の伝統文化の「落語」を使って、子ども達が「失敗を笑いに変える」マインドを育むための教育を実施している、落語教育家の楽亭じゅげむさんにお話を伺いました。

子ども達に落語の魅力を伝える中で見つけた「落語×教育」。

簡単に自己紹介をお願いします。

落語を使った教育事業を展開している、落語教育家の楽亭じゅげむです。

大学卒業後、小学校教諭になり、子ども達に落語の魅力を伝える中で、「落語×教育」の親和性を感じ、落語の魅力と自分らしさを笑いで表現する良さを感じられる落語教育を開始しました。

その後、学習塾で働きながら落語を使った教育事業「一般社団法人Lauqhter(ラクター)」を設立しました。独自で落語教材を開発し、学校の出前授業、企業研修へ出向き、4年間で延べ8000人に落語授業を提供しています。

今、仕掛けている事業のミッションや活動内容を教えてください。

私達のミッションは「笑いの義務教育化」です。人々は「人を傷つける笑い」と「人を喜ばせる笑い」の違いを知らずに大人になってしまっていることがあるなと。それが原因で大人の世界でもいじめが起きているのが現状です。なぜなら、笑いについて学ぶ機会がないから。学校で人と人とがコミュニケーションの上で必要な「笑い」について学ぶことができたら、良い社会になる。私はそう強く思い、学校や企業を周り、落語を題材に笑いを作る授業、「落語から学ぶ言葉の伝え方」という内容で講演を行い、4年間で200件を超える場所に提供をしてきました。

取り組まれている事業・プロジェクトをやりたいと思ったきっかけを教えてください。

落語を子ども達に伝授し、老人ホームなどに出向いて、子ども達が落語を披露する場を提供している、小学校の先生に出会ったのがきっかけでした。

その先生は、「子ども達は、落語で人を楽しませることができた経験から、勉強もスポーツも苦手だった子が何度も自信をもち、挑戦できるようになりました。また、学校でも『この子こんなおもしろいところがあるんだ!!』と、クラスメイトの新たな発見から、いじめがなくなった事例もあります」とおっしゃっていました。それで私も学校の先生をしている時に落語を子ども達に実践してもらいました。

それが思いの他、教育的意義を感じられ、「これは全国に普及していくべきだ!!」と思い、カリキュラム化して広めていこうと決意して今にいたります。

子ども達が自分を表現することができ、人を笑わせているあの瞬間、私は心が震え上がります。

「この瞬間を全国あらゆるところで勃発させていこう」。これが私のきっかけであり、今でもやり続けられている原点です。

ちなみにプライベートではどんな方ですか?生活スタイルや好きなものについてぜひ教えてください!

ずっと同じ場所に居るのが苦手で、隙があると移動をしています。

時間があれば旅を、大きく動けない時は、いつも歩かない場所を歩くなど、場所と出会う人を変えています。その先でお仕事に繋がっていくことも!

あえて自分の分野ではないものに挑戦し、新しい世界を知ることや、どの分野も行きつく本質部分は変わらないことを体感しています。全く関係ない分野に触れるからこそ、仕事に生きるものが見つかることがあります。

また、パートナーが海外国籍で、毎日異文化交流をしています。日本のあたり前は当たり前じゃないと日々感じます。逆に日本の素晴らしい文化を新発見することも多く、改めて日本のことを好きになることもたくさんあります。

考えていなかった起業をした理由と変化。

いつ頃、起業しようと思いました?

実は「起業したい!」とは思っていませんでした。

自分がやりたいことをやり続けていると、まとまったお金が入って来て、法人同士でないと契約ができない場面が出て来た際に、

社会的信用度も高めたいということから、「法人化しよう!」と思い立って進みました。

TSGに参加をした当時は、自分の事業に対するビジョンを明確にすること、ご縁が欲しかったことがあり、出場をしました。

左から:楽亭じゅげむさん、橘木良祐さん(かえるくん)

左から:楽亭じゅげむさん、橘木良祐さん(かえるくん)

実際にビジネスアイデアを形にするときに、一番最初に誰に伝えましたか?

私の場合、「ビジネスを始めたい!」と思って始めた訳ではなく、やりたいことが「子ども達に落語をやってほしい!」から始まりました。子どもに落語を演じてもらえる場を作り続けている中で、私がやりたいことが社会課題解決にも結びつくものになることがわかり、活動を続けていく中で「ビジネス」にもなって来ました。「自分のやりたいこと」をやっていた先に「みんなのためにもなる」が生まれたんです。良いサービスには対価もついてくる。結果的にビジネスになっていく過程を感じました。

私の場合、徐々に形になっていったのですが、「ビジネスにし始めよう!」と最初に相談をしたのは、当時お付き合いをしていたパートナーだったと思います。パートナーは自分の仕事にも関わってくれている方でもありましたので。

何がきっかけで、自分の心に火が付きましたか?

活動を続けている中で子ども達が落語をし、誰かが誰かを笑わせてみんなで笑い合っている時間。落語をした本人も、クラスの子ども達も先生もみんなが笑っている顔を見るその度に心に火がつきます。
「あぁ、この瞬間みんなが幸せな瞬間だ」と。
「私はこの世界を作り続けたい!」と感じる瞬間が積み重なり、徐々に火が付いていきました。

事業を進めていてぶつかった壁、大きな課題はありましたか?それをどのように乗り越えましたか?(もしくは乗り越えようとしていますか?)

今まさに壁にぶつかっています。「笑い教育の面白さはわかるけれど、実際にどのような効果があるのか」について尋ねられることが増えて来ました。現在単発で年間100件ほどお伺いして来たのですが、一つの学校に入り、連続の授業をさせてもらう機会を2024年度4月から数校で実施することになりました。自分が何が今必要なのかを、周りに発信していることで繋いでもらえたご縁もたくさんありました。
活動自体を始めて5年目。ただやりたいことをやり続けることも大切なのですが、その中で次に進むためには何が必要かが見えてきたのが、今です。それも色々な人に活動を知ってもらいフィードバックを受ける機会を作り続けることが必要なのではないかなというのが自分の考えです。

自分自身にスイッチを入れるためにどのようなことをしていますか?

一人だとなかなかスイッチが入らないので、仲間と定期的にミーティングを行い、現状報告を行うことをしています。また、SNSで日々の活動の様子の発信や、やりたいことの宣言を意識的に発信しています。「いつも見ています!」「応援しています!」と言ってもらえることで、直接のプロジェクトのメンバーでなく、近い存在の人でなくても、誰かが背中を押してくれるような気がしていて、頑張れます。

じゅげむさんの人生において、TSGはどんな価値がありましたか?起こった変化や気づきなどがあれば教えてください。

年齢関係なく、同期や仲間ができること!!

自分と全く違う分野の仲間も、同じような悩みがあり、共に切磋琢磨していける仲間を身近に感じることができます。

TSGに参加されて、どのような出会いがありましたか?

コンテスト終了後、ビジョンを語り合っていたメンバーからお誘いがあり、「カセットDJ×落語」でコラボし、落語にDJをつけ、お客さんに聞いてもらうイベントを開催しました。

また、TSGが終わった今でも相談をしているメンターとの出会いもありました。

1分ピッチを聞いてくれたメンバーがイベントに誘ってくれ、そのメンバーの事業の教育コンテンツでコラボをしたことも。

記憶に残っているTSG参加中のエピソードはありますか?

過去にファイナリストになられた、長岡彩子さんの着物をお借りして当日ピッチをしました。

TSGはその年度の人達だけが作っているのではなく、過去関わった皆さんが作ったもの。

このような形で繋がりを意識して参加できる喜びを感じました。

世界中に「落語マインド」を!!
今後実現したい世界やビジョンがあれば教えてください。

「失敗を悲しむのではなく笑いに換えていくこと」。この落語マインドを日本から世界中に広め、生きることが楽しい!と感じられる人を増やしていきます。

これから起業を考えている方や、TSGのエントリーをされる方に向けて、メッセージをお願いいたします。

迷っているのであれば出るべきです!!失うものは無く、得る物ばかりです。!!ファイナリストになれなくても、それ以上の知識や出会い、きっかけをいただけます。

エントリー頂いた時の400文字から変化したポイントと変化のきっかけとなった出来事を教えてください。

400字で言葉にした思いは今も続いています。つまり「最初の思い」は当初から変わらないということです。変化したことといえば、このやりたいと思い、活動し続けていることが実現し始めているということです。思いをワークショップという形で伝え、学校や企業を回り続けています。TSGのこの400字は自分の思いのスタート地点であり、ここの時点で感じている違和感や思いは、今後の土台となる根っこの部分でもあるなと思っています。

TSGエントリー時の400文字

「僕の落語を聞いて笑ってくれてとても嬉しかったです。落語は自分も見ているみんなも笑顔にできるのだと思いました。」-----落語ワークショップを受けた10歳の男の子の感想です。 「人を笑わす方法」はどこで学ぶのでしょうか。自分を良く見せようと空回りして、本当の自分の面白さ、表現の仕方がわからない人が多い社会。面白い自分を発見し、表現できる場を落語で提供するのが「落語教育家」の役割です。実際に落語をやってみる中で笑いが生まれる喜びを学びます。そして落語から学べることはもう一つ。「落語に出てくる登場人物はみんなありのまま生きている」ということ。おっちょこちょいな部分があってもみんなから愛される。人はみんなそのままで既に面白いものです。どんな物事も、「面白い」と思える視点をもっていることで楽しく生きることができます。あなたも落語のキャラクター。落語教育家が学校・学童・幼稚園・大学・企業へ訪問し、自分もみんなも笑顔にするコツをお届けします。
この記事をシェアする Facebookアイコン Xアイコン LINEアイコン
PROFILEプロフィール

楽亭じゅげむさん

2021セミファイナリスト/一般社団法人Lauqhter 代表理事

大学卒業後、小学校教諭を務める。子ども達に落語の魅力を伝える中で、「落語×教育」の親和性を感じ、落語の魅力&自分らしさを笑いで表現する良さを感じられる落語教育を開始。現在は、学習塾で働きながら落語を使った教育事業、「一般社団法人Lauqhter(ラクター)」を立ち上げ、独自で落語教材を開発。学校の出前授業、企業研修へ出向き、2年間で延べ2000人の人々に落語授業を提供。
<経歴> ❀元京都市小学校教諭 ❀花まる学習会 所属 ❀一般社団法人Lauqhter(ラクター)代表理事 <受賞歴> ❀第13回全日本学生落語選手権 策伝大賞 敢闘賞 ❀第14回全日本学生落語選手権 策伝大賞 優勝 ❀TOKYO STARTUP GATEWAY 2021 セミファイナリスト

WEB: https://lauqhter.com/
YouTube: https://www.youtube.com/channel/UC4L8FQN1S-Xi1mJoDhb2LRA

この起業家とSNSでつながる

TSG STORIESを見たと一言添えて、
連絡してみましょう。
Facebookアイコン Xアイコン

RANKINGアクセスランキング

HASH TAGハッシュタグで探す

TSG年次

性別

職業※エントリー時

年齢

特徴

分野

起業当時の課題

エントリー時の起業フェーズ

コンテスト部門 結果発表

コンテスト部門通過者決定(ファイナリスト・セミファイナリスト)

400文字ワークブック

TOKYO STARTUP GATEWAYビジネススクール

ACTIONS起業のためのアクション

あなたの情熱をカタチにする様々な起業のためのアクションを用意しています。

  • アイデアを形にしたい
  • アイデアを磨きたい

400字で応募できる
日本最大級のビジネスコンテスト

  • 起業の知識をつけたい
  • 起業仲間をつくりたい

全講座無料の
ビジネススクール

  • 起業の相談をしたい
  • 創業までのステップが知りたい

起業のヒントに、出会える
相談窓口・無料開放ラウンジ